こんにちは、Emilyです。
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妊活のはじまり①
結果から言うと、こちらの病院に通うのはこの日が最後となりました。
内診した先生からとても言いにくそうに、エコーの画像をみせてくれた。
「残念ながら、今回はダメそうです。これだけ待っても変化が見られないので…」
頭真っ白。
今日こそ心拍確認できるかもしれない!と思ってたのに…
先週「来週になれば分かる」って先生が言ってたのは、「心拍を確認できる」ではなく「流産と判断される」という可能性もあった、ということに気づいた。
その後すぐに今後の処置について説明を受けた。
自然排出か、流産の手術を受けるか。
次の妊活に早めに進みたいのであれば早めに流産手術を受けることがお勧め、とのこと。
手術を受けるには別の病院に行く必要があるので、紹介状を持ってそちらに行って初診を受け、手術の日を決める。
私「手術を受けます。次の妊活はいつから始められるんですか?」
先生 「手術後の5.6週間後くらいなので年明けかな。」
11月半ばのことだった。
紹介状をもらって帰宅し、号泣しながら夫に報告。
この時の気持ちはなんとも言えない悲しみ、絶望感。
期待していたものとはまったく違う結果。
すでに、とてつもなく大切なものになっていた存在を失った。
しばらく、流産のショックで抜け殻のように過ごした。
子どもを失くす、という体験は初めてだったが、
たとえ生まれてなくても、大事な人だったんだなぁ…。
昔夫と結婚する前に失恋した経験を思い出した。
大好きな人とお別れするということ。
昨日までは一緒で、これからも一緒だと思っていたのに、明日からはもう違う。
何がいけなかったんだろうか?
時間はもう戻せない?
妊娠と失恋はもちろん全然違うものだけど、もう取り戻せない人を思う気持ちがなんだか似ているように感じた。
今回は1か月ほどで妊娠生活が終わったけれど、このような思いをしている人は私だけではない。
もっと週数が進んでから流産する人、臨月間近で死産になる人。
はたまた出産してもダメになってしまうこともある。
1か月だけでこんなにつらいのであれば、数か月、1年、数年子どもと過ごしてからお別れする場合は一体どうなってしまうのか?
子どもが十分に成長したあとで亡くなってしまうこともある。
初めて命の尊さに直面し、こんなことばかり考える日だった。
友だちにも話せないこの気持ちをどのように処理したら良いかわからなかった。
SNSで同じ体験をしていた人たちの話を読んだりした。
胎動記憶の話も読んだ。
赤ちゃんは3歳くらいまでは胎内にいたときの記憶を持ち、話してくれることがある。
赤ちゃんが知らないはずの親が流産した時の体験などを知っていることがあるらしい。
一度はママのおなかに来たけれど、何かの理由で外に帰っちゃったことがあり、そのあともう一度戻ってくる
といった感じのスピリチュアルな話。
でもこのような体験をしている人がたくさんいて、驚いた。
確かに私の赤ちゃんも忘れ物をしていったんお空に帰っただけなのかも。
また戻ってきてくれることはあるかもしれない。
そう思いつつも、なかなか前向きになれなかった。
妊娠発覚から1か月間、妊娠で頭がいっぱいで、それ以外はどうでも良いと思っていた。
仕事のこともどうでも良かったし、会社にも行く気になれなかった。
手術を理由にほとんど会社に行かなくなった。
続く
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